ジェフユナイテッド千葉に頼れる選手が帰ってきた。昨季までセレッソ大阪で4年過ごしてきたDF鳥海晃司だ。直近2シーズンはいずれも30試合に出場するなど守備の中心を担っていたが、今冬5年ぶりに千葉へ戻る決断をし開幕を迎えていた。
昨季の千葉は、特に後半戦でエースFW小森飛絢(現シント=トロイデンVV)が爆発。最終盤まで大混戦となっていたJ1昇格プレーオフ圏争いに身を置き、2年連続で悲願のJ1復帰に迫った。そして今季こそ昇格を成し遂げるため、小森含む残念な戦力流出がありつつも複数の即戦力獲得に成功している。その中でも鳥海は、ここまで3試合すべてにスタメンフル出場。ベテランDF鈴木大輔とともに守備の中心を担い、第2節ではゴールという形でもチームの勝利に貢献している。
カバーリングの速さをはじめ、センターバックとしての能力はいずれも高水準。昨季他のJ2上位勢と比較してやや多かった失点数の改善に向け、効果を発揮する選手であることは間違いない。悲願のJ1復帰に向け、満を持して帰還した鳥海が直近2シーズンの千葉に足りなかった”あと一歩”を埋める存在となれるか注目だ。

倍井謙(ジュビロ磐田)
昨季は最終節の結果を受け1年でJ2へ逆戻りとなってしまったジュビロ磐田。この冬は得点源のFWジャーメイン良(現サンフレッチェ広島)や昨季の新戦力であったDF高畑奎汰(現V・ファーレン長崎)、MF平川怜(現東京ヴェルディ)を失った一方、J1クラブから複数の即戦力を獲得して再び昇格を目指すべく開幕を迎えていた。
そんな頼もしい新加入選手たちの中でも開幕からの3試合で特に輝きを放っているのが、名古屋グランパスから期限付きで加入したMF倍井謙だ。ルーキーイヤーの昨季は名古屋で25試合に出場し2ゴールという実績を持つ期待の新戦力は、今季早くも武者修行の成果を挙げつつある。開幕戦でいきなり今季チーム初となるゴールを挙げると、続く第2節サガン鳥栖戦のゲーム終盤でも結果的にこの試合唯一となるゴールを挙げて勝利に貢献。2試合連続得点で磐田に開幕2連勝をもたらす原動力となった。