ところが、他のシノシクロケイルス属とは一風変わった見た目をしていたのです。

新種の「黄金の洞窟魚」を発見、進化の途上にある

新種の洞窟魚は体長約15センチで、ウロコがなくなっている他に、胸ビレや腹ビレが短めで、動きが制限される洞窟環境に適応しているといいます。

しかし一方で、他のシノシクロケイルス属と異なる鮮やかな黄金色の皮膚大きな両の目を持っていたのです。

これらは彼らがまだ完全な洞窟の暗闇に適応しておらず、今もなお洞窟の開口部を通じて光を感じる生活習慣にあることを示しています。

研究チームは本種を新たに「興仁金線䰾(学名:Sinocyclocheilus xingrenensis)」と命名しました。

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新種の洞窟魚/ Credit: Ming-Yuan Xiao et al., Zoosystematics and Evolution(2025)

今回の発見は、洞窟魚の進化がどのように進むのかを解明する手がかりとなります。

洞窟魚は通常、何百万年もの時間をかけて環境に適応していきます。

新種の洞窟魚は、まだ完全に暗闇に適応しきっていない進化の途上にあると考えられます。

つまり、今後さらに目が退化するのか、あるいは何らかの理由でこのままの状態を維持するのか、進化のプロセスが現在進行中なのです。

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新種の洞窟魚が住む生息環境の一つ/ Credit: Ming-Yuan Xiao et al., Zoosystematics and Evolution(2025)

次のステップとしては、この魚の生活サイクルや洞窟環境でどのように繁殖しているのかについての詳細な調査が必要です。

また、なぜこの魚だけが黄金色を保っているのか、その謎も解明されるかもしれません。

洞窟魚の進化の過程を追うことで、生物がどのように環境に適応していくのか、その壮大なストーリーが明らかになっていくでしょう。

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参考文献

Golden scaleless cave fish discovered in China shows evolution in action
https://www.livescience.com/animals/fish/golden-scaleless-cave-fish-discovered-in-china-shows-evolution-in-action