研究チームは今回、西アフリカのコートジボワール、ガーナ、リベリア、ナイジェリアなどの熱帯雨林に生息するゴライアスオオツノハナムグリの生息状況を詳細に調査しました。

その結果、以下の驚くべき事実が判明しています。

・「Goliathus cacicus」は個体数の80%以上が失われ、ほぼ絶滅状態にある

・「Goliathus regius」も生息地の40%以上を失い、絶滅危惧種に指定されるべき状況

・コートジボワールのバンコ森林国立公園ではすでに「Goliathus cacicus」が確認されなくなっている

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Goliathus cacicusの標本/ Credit: en.wikipedia

さらに、この研究では、昆虫標本の国際取引も彼らの減少に拍車をかけていることが明らかになりました。

ゴライアスオオツノハナムグリは、その巨大な体と美しい模様から、コレクターの間で人気が高く、eBayやFacebookなどのオンライン市場を通じて標本が販売されています。

特に、白色の変異個体は希少価値が高いため、高値で取引され、乱獲が進んでいます。

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Goliathus regius/ Credit: en.wikipedia

この研究が示したのは、「人間のチョコレート好きが、知らず知らずのうちに昆虫の絶滅につながっているかもしれない」という事実です。

しかし解決策はあります。

それは環境に優しく持続可能なカカオ生産を支援しつつ、ゴライアスオオツノハナムグリの乱獲を防ぐことです。

またゴライアスオオツノハナムグリの安全に繁殖できる森林を指定区域として設けることで、安定した個体数の維持が期待できます。

今後のカカオ産業や保護活動のあり方次第で、私たちはこの巨大な甲虫を絶滅から救うことができるかもしれません。

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参考文献

World’s largest insect faces extinction: how to save two species of Africa’s giant Goliath beetle
https://theconversation.com/worlds-largest-insect-faces-extinction-how-to-save-two-species-of-africas-giant-goliath-beetle-249228