さらにこのラットを2つのグループに分け、一方には通常通りの食事を与え、もう一方には朝食を抜いた状態で食事を与えるという方法を11日間続けました。
その結果、朝食を抜いたラット(運動不足)にのみ次のような変化が見られたのです。
・全体の体重は増えなかったのに対し、内臓脂肪が顕著に増加していた
・脂肪を蓄積する遺伝子の発現が変化し、代謝リズムが乱れていた
・体温のリズムが崩れ、エネルギー消費が低下していた
といった影響が見られました。
特に注目すべき点は、食べ過ぎではなく、「朝食の欠食」と「運動不足」の組み合わせが脂肪蓄積を引き起こすという点です。
研究者は「朝食を抜くことで、体内時計が乱れて、体温上昇のリズムが遅れ、肝臓や脂肪組織の脂質代謝関連遺伝子のリズムも遅れることで、脂質代謝が乱れて内臓脂肪の蓄積が起きやすくなる」と説明しています。
これは「ダイエットのために朝食を抜くのは逆効果」だということを示唆するものです。

今回の研究結果から、
・朝食をしっかり食べる
・日常的に身体を動かす習慣をつける
ことが内臓脂肪の蓄積を防ぎ、健康を維持するために重要であると考えられます。
特に、朝食を抜くと体内時計が乱れ、代謝が低下することが示唆されています。
朝食は単に「食べる」だけでなく、体のリズムを整えるスイッチとしても重要なのです。
忙しい朝でも、ヨーグルトやバナナなどの手軽な食品を取り入れるだけでも、脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できるかもしれません。
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参考文献
“お腹ポッコリ”の原因は朝食欠食+不活動にあり 生活習慣と食べ方の改善がメタボ予防につながる!
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2025/03/post-793.html