ミヒャエル・スキッベ監督 写真:Getty Images

 2025シーズンの明治安田Jリーグ公式戦におけるファウルの判定基準変更は、サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督の批判対象に。ファン・サポーター等からも怪我人の増加を心配する声が挙がっているだけに、今後町田ゼルビアOB鄭大世氏の「ノーファウルでルール内であれば、相手を壊すことも考える」といった過去のコメントが再びクローズアップされるかもしれない。

 野々村芳和チェアマンは2025シーズン開幕前に「コンタクト(接触)の強さと深さの向上」、「アクチュアルプレーイングタイム(APT)の増加」を目標に、ファウルの判定基準に変更を加える方針を明言。欧州仕様へのシフトを目指しているが、ファウルを流す傾向にあるジャッジを巡っては、2月26日に行われたJ1第3節の横浜F・マリノス対横浜FCをはじめ、すでに数試合でファン・サポーター等からの異論が相次いでいる。

 また3月2日開催のJ1第4節・広島対横浜FCでは、スキッベ監督がインターネット動画配信サービス『DAZN』のフラッシュインタビューでファウルの判定基準に言及。松尾喜文コーチの通訳を介して否定的なコメントを残している。

 「今シーズンの審判のやり方について苦言を申したいと思う。シーズンが始まる前に協会、Jリーグから『プレイングタイムを伸ばす』ということで、『審判はファウルを流す傾向にある』ということを話されたが、うまくいっていないと思っている。日本のサッカーがこれだけ良くなっていって、これだけハードになっていく、当たりも強くなっていく中で、審判がそのような流れになっていることは非常に残念」

 一方で鄭大世氏は2024年12月配信のDAZN特別番組「UNSAID」に出演した際、プレー強度の高さやコンタクトの激しさ等を武器とする町田のプレースタイル等に話題が及ぶと、こう語っていた。