
町田ゼルビアからFWエリキを獲得する可能性が報じられるなか、3月5日にAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16・1stレグの光州FC(韓国1部)戦を控えているヴィッセル神戸。山東泰山(中国1部)の大会撤退が同クラブに影響を与えただけに、ラウンド16の結果次第ではアジアサッカー連盟(AFC)に対する批判が再び相次ぐかもしれない。
神戸はACLE東地区リーグステージを5勝1分2敗で終了。3位通過によりラウンド16でブリーラム・ユナイテッド(タイ1部)と対戦するとみられていたほか、4位以上が確定しているなかで迎えた最終節では、一部の主力選手を温存。上海申花(中国1部)に2-4で敗れていた。
しかし、山東が最終節の蔚山HD戦を前に突如大会から撤退。AFCは大会規則第5条6項に従い、山東が関わる試合の結果をすべて無効としたが、これにより神戸の勝ち点は16から13に。順位も5位となり、ラウンド16での対戦相手も光州FCに変更。神戸は山東戦での勝利ボーナス10万ドル(約1550万円)を失っている。
また、2024年10月2日にノエビアスタジアム神戸で開催された神戸対山東では、選手やスタッフ等による乱闘騒ぎが発生。AFCは神戸に1万ドル(約155万円)、山東に5万6000ドル(約880万円)の罰金処分を下しているが、AFCの規定では「試合開催日から30日以内の支払い」が義務付けられているだけに、すでに罰金の支払いは完了したとみられる。
リーグステージ全日程終了後、日本国内では神戸の順位変動により山東やAFCへの批判が殺到。くわえて、勝利ボーナス減額の一方で罰金処分が残ることへの不満も湧き起こっていた。
一方で光州FCは、ACLEリーグステージで横浜F・マリノスを7-3で下したほか、川崎フロンターレにも1-0で勝利。Jリーグ勢相手に結果を残しているだけに、神戸にとって厳しい対戦相手であることは間違いない。