GOATの最大の特徴は、環境に応じて形状を変えられるという点です。

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シンプルな構成だが、環境に応じて変形できる / Credit:EPFL

このアイデアは、クモ、カンガルー、ゴキブリ、タコなど、動物界全体からインスピレーションを受けています。

動物たちはそれぞれの特徴をもっており、それらが移動面でも特有のメリットを生み出しています。

GOATは、自ら変形することで、状況に応じてそれら動物たちの特徴を再現できるのです。

では、そんなよくばりな変形ロボットGOATは、実際にどのように動くのでしょうか。次項で見てみましょう。

GOATは変形して前進し、転がり、泳ぐ

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様々な地形を進むGOAT / Credit:Max Polzin(EPFL)et al., Science Robotics(2025)

GOATは、平坦な道で車輪型に変形し、高速移動することが可能です。

また安定性に特化した形状に変化することで、急斜面でも安定して登ることができました。

これは崩れやすい砂利道でも同様であり、形状を変えることで転倒せずに移動できました。

また、下り坂では球体になり、エネルギーを節約しながら転がって移動します。

加えてGOATは地上を前進するだけでなく、水域を泳いで渡ることもできます。

特に驚くべきは、ロボットが自己判断で最適な形状を選択する能力です。

GOATにはカメラが搭載されていませんが、複数のセンサーから取得した情報に基づき、最適なモードに自動で変形することができるのです。

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GOATは変形してどんな地形でも効率よく移動できることを示した / Credit:EPFL

そして研究チームは、これらの能力を証明するために、さまざまな環境でGOATのテストを行いました。

結果的にGOATは、山岳地帯、水上、都市部の経路を合計4.5km自律的に移動できました。

GOATは、これまでのロボットが克服できなかった環境適応の壁を打ち破る、画期的な技術です。