例えば、YouTube動画投稿やブログ記事執筆は、更新を止めるとアルゴリズムがおすすめしなくなるため、急速にアクセスが減少する。その間に競合がさらに魅力的なコンテンツが発信し続けることで、後から取り戻せなくなる。
クライアントワークでも、常にスキルを磨いて付加価値をつけなければ競争に負ける。予算削減で仕事が打ち切られることもあるので、新たな取引先を開拓する力が求められる。
受け身ではなく、「自分から仕事を生み出す力」を意識して鍛える必要があるだろう。
3. リスクテイクできない
サラリーマンは勤務先と経営者がリスクを取り、その結果獲得した仕事をこなすという立場なので、リスクテイクの機会は少ない。だが、独立すると積極的なリスクテイクが必要になる。
ここでいう「リスクテイク」とは、大規模な広告宣伝費を投下することだけではない。新たなテクノロジーを取り入れる、生産性向上のための自己学習、新たな施策に挑戦することも含まれる。
正直、こうしたほとんどの試みは失敗に終わる。筆者も日々、様々なリスクを取るが、多くは失敗する。だが、たまにドカンと当たりが出ることでトータルで利益を生む。
リスクが怖いからといって過去の成功パターンを繰り返している限りは、確実にジリ貧になる。周囲の競合や顧客はその間に進化しているので、相対的に自分だけが取り残されることになるからだ。
リスクを最小限に抑えつつ、新しい挑戦を続ける姿勢が重要だ。
4. 完璧主義者
サラリーマンは「総合採点」で評価される。どれだけ仕事ができても、職場の人間関係や振る舞いが悪ければ評価されにくい。一方で独立すると「成果物採点」の世界になる。
たとえば、クリエイターなら、漫画、アニメ、ゲームなどの作品が他者が真似できないレベルに素晴らしければ、多少、人間性や身だしなみに問題があっても評価される。結果がすべての世界だからだ。
しかし、完璧主義すぎると、いつまでも成果物を世に出せないという落とし穴がある。