写真:Getty Images

2024年9月よりスタートしている2026FIFAワールドカップ(北中米W杯)のアジア最終予選。日本代表は初戦の中国戦で7-0と圧倒的な強さを見せつけ勝利すると、以降も順調に勝ち点を積み上げ現在5勝1分けと未だ負けなしでグループCの首位を独走している。今月20日に予定されているバーレーン戦に勝利すれば、無条件でW杯本大会出場が決まるところまで来た。

重要な局面を迎えた日本代表。過去苦しんだことも多いアジアの舞台で早々に突破を決められれば、戦術の整理や新戦力の発掘などにより多くの時間を割けるはず。その上で注目なのは、この3月シリーズの2試合(20日バーレーン戦、25日サウジアラビア戦)に臨む招集メンバーだ。

サウジアラビア戦は本大会出場が決定した後の試合となる可能性もあることから、これまで出場機会の少なかった選手あるいは未招集の選手を試す場にもなり得る。ここでは、そんな3月シリーズに向け招集に期待の開幕間もないJリーグで活躍する選手を、各ポジションごとに1名ずつ紹介していく。


小島亨介 写真:Getty Images

GK小島亨介(柏レイソル)

昨季は最終17位で薄氷を踏む思いの残留となった柏レイソル。この冬には、チームの絶対的な支柱であったMFマテウス・サヴィオが浦和レッズに移籍するなど不安もあるなかで開幕を迎えていた。しかし、始まってみると開幕戦で今季初白星を挙げ、以降ここまで4戦負けなし。現在は得失点差でわずかに優位に立ち首位を走っている。

そんな柏の好調要因の1つとして挙げられるのが、今冬新たに加わった選手たちの存在。即戦力を多数加え、それぞれが早速定位置を掴みチームにフィットし勢いをもたらしている。そのうちの一人、特にGK小島亨介を今回の代表に推したい。アルビレックス新潟から完全移籍で加入した今季、開幕からスタメン出場を続けており新守護神として役割を果たしている。安定したセービングもさることながら、最大の魅力は足元の技術。新潟時代と変わらない確かなつなぎの技術で後方からのビルドアップを支えている。