コンゴ民主共和国(DRC)で、原因不明の病が発生し、わずか5週間で53人が死亡、数百人が感染した可能性がある。世界保健機関(WHO)は現在、この病の発生源や感染経路の特定に取り組んでいる。

発端は3人の子ども

 最初の感染者が報告されたのは、コンゴ北西部の村ボロコだった。1月10日から13日にかけて、3人の子どもが死亡。彼らは死亡前にコウモリを食べていたことが判明している。症状は発熱、頭痛、下痢、倦怠感から始まり、次第に吐血などの重篤な状態へと進行した。

 その後、ボロコではさらに感染者が増え、1月27日までに10件の症例が確認され、そのうち7人が死亡。隣接するダンダ村でも2件の感染と1件の死亡例が報告された。