ウクライナ戦争が3年目に入りましたが、メディアではウクライナの苦戦が報じられています。理由は欧米の支援が十分ではなく、弾切れになりつつあることが指摘されています。個人的にはゼレンスキー大統領の求心力低下がそれに拍車をかけているとみています。その中で、アメリカ大統領選が11月に迫る中、トランプ氏はウクライナ戦争を1日で終わらせると豪語していますが、それは支援のプラグを抜くという意味です。ゼレンスキー氏を世界が支援していたと思いきや、ここにきて四面楚歌になりつつある現状を踏まえ、ウクライナ問題のシナリオをそろそろ考えるべきではないかと考えています。
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ゼレンスキー大統領バイデン大統領同大統領SNSより
戦争の講和は必ずしも戦争の終結、つまりどちらかがギブアップしなくても講和の準備は行われます。例えば第二次大戦においては1943年のテヘラン会議、45年2月のヤルタ会議、そして45年7月のヤルタ会議が戦後処理を巡る主要な3度の会議でその後、講和を巡る実務会議は数々開催されており、最終的にサンフランシスコ講和条約となります。これは対日本の場合で対ドイツの場合は政府が存在しなくなり、東西に分裂したこともあり、講和条約はないとされます。
さて、ウクライナの苦戦については個人的にはゼレンスキー氏の人徳のなさにあったような気がします。戦争初期はさすが芸人出身だけあり、訴えるチカラやその熱意に世界が共感しました。が、途中からその温度は確実に下がります。理由は誰も言いませんが、明白です。それは彼が「クレクレ星人」だったからです。彼の主張では長期戦に於いては無理があったと言わざるを得ません。それは武器はくれ、支援はしてほしい、自分はロシアに一歩も譲歩しない、武器があれば勝てる、ロシア領には手を出さないと言い続けていました。「皆さんはロシアと交渉する気なのか?」という正論を振りかざし、西側諸国を張り付けの刑にしたのです。