■古代エジプト神話の神「ベス」
古代エジプトの神話には、あらゆる種類の神や怪物などが登場するかその中でも「ベス」は独特である。

(画像=画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)
ほかのエジプトの神々とは異なり、奇妙なことにベスは真横から描かれることはなく、常に正面の2次元描写か3次元の彫像として表現されていた。ベスは、いくつかの微妙な擬人化された特徴を備えた小柄な人間として描かれていた。
ベスは瀟洒な寺院で讃えられる神ではなく、戦士の服に身を包んだ彼の偶像が守っていたのは一般の住居であった。彼は音楽、保護、出産、そして家庭の喜びの神であった。しかし、おそらくベスの最も興味深い側面は、ベス信仰が新王国時代にのみ広まったという点で比較的新しく、これは南部(ヌビア、ソマリア、エチオピア)から導入された結果であるということだ。
古代ギリシア人はこれらのピグミーがエジプトの南に住んでたことを暗示し、ベス信仰が生まれたのもこの同じ地域からであることを示唆している。