■現代の科学的発見
2019年にジェイソン・デイリー氏が「Smithsonian Magazine」に寄稿した記事で“巨大な鳥に食べられた”というネアンデルタール人の“小さな人々”が発見された遺跡を解説している。
遺跡は約11万5000年前のもので、現代のポーランドであるキエムナ洞窟(Ciemna Cave)で発見された。そこには巨大な先史時代の鳥に捕食され消化管を通過したことを示すヒト族および動物の骨が発見されたのだ。

(画像=「Ancient Origins」の記事より,『TOCANA』より 引用)
ネアンデルタール人の遺体は少なく、ヒトのものと思われる骨はきわめて小さいことから、研究者はこれが小さな子どものものであると考えているが、子どもではなく“小さな人々”である可能性もないわけではないだろう。
いずれにせよ、これらの骨が非常に小さな人間の亜種や幼児のヒト族に属していたとしても、先史時代の非常に遠い過去に、ホモサピエンスではない小さな人間が巨大な鳥に襲われて食べられたのは事実である。現代の生物学者は、さまざまなツルの種の移動パターンを徹底的に研究しており、実際にツルのいくつかの種は、ユーラシアの沼地からエチオピアまで移動する。