久しぶりの強烈な引きにロッドを立ててリールから出されるラインに抵抗を与える。魚の顔がこちらを向いた瞬間だけリールのレバーやハンドルで巻き上げ、少しずつボトムから切り離していく。
10mほど上げたところでドラグを緩めスピードも遅めにして巻き上げ、無事にタモ入れとなった。98cmのヒラマサだった。
これで終了かと思ったのだが、まだ納竿の合図がないので再度投入。再びロッドが水中に刺さった。アワセを入れるというよりロッドの粘りと反発力を利用してサオを立て、しばらくは力比べ。先ほどの魚よりも重量感を感じると同時にラインを出されたため、ややドラグを締めて対抗。
それが奏功しボトムでの攻防に終わりを告げ、少しずつ巻き上げることができて最後は体高ある魚体が姿を現した。体長102cm、10.5kgのヒラマサだった。

ヒラマサ3連打目は99cm
この時は4時すぎ。まだ納竿ではなさそうだったので予備で持っていた最も強いタイプのロッドに持ち替えた。
ベイトは依然としてしっかり付き、すぐに本命のカンカンという前アタリがメタルトップを通じて伝わってくる。そしてデジャブのようにロッドが真下に突き刺さる。メーターヒラマサ用に準備していたロッドなので今度はバット部分の強さを最大限に利用して魚の頭をこちらに向けられた。
ただハリスは14号のままだったのでリールのドラグは若干緩めにセット。直前のヒラマサよりは重量はなさそうだったが、それでも抵抗する力は強い。またバットが強いため手に伝わってくる魚の引きをダイレクトに感じられるのが堪らなく楽しい。
船上で長さを測ったところ、99cmとメーターには僅かに足りなかったが、十分過ぎる大きさだった。それにしても水深40mでのヒラマサの引きが凄まじく、一方でいずれの魚も14号ハリス(快適落とし込み仕掛けSS LBG剛鋭イサキ5本11-14)でキャッチできたのはラッキーだった。