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運転能力の衰えを感じていますか?
50歳前後から意識したい運転ポイント
運転能力の衰えを感じていますか?

どうやら50歳以上になると運転能力は衰えはじめるらしい。では、シニアドライバーが感じる衰えとは、どのようなものなのでしょうか?
知恵袋サイトで「ベテランドライバーのみなさん、若いころとくらべて運転能力が下がったなと感じることはありますか?」と質問してみたので、お寄せいただいたご回答を見てみましょう。
質問にいただいたご回答 「50代も終わりに近づき、『運転が下手になった』と妻に言われるようになりました。実際ミラーをぶつけてしまうことがありますし、広い道で少し蛇行していると感じることもあります(Kさん)」
「加齢で五感が鈍ったのか、車両感覚がつかみにくくなりました。それに、バックミラーでの後方確認に時間がかかるようになりましたね。最近は将来的な免許返納も考えはじめています(Yさん)」
「40代後半から反応速度が落ちたように感じます。急な割り込みとか予想外の動きをする自転車などに遭遇すると、以前より慌てるようになりました(Mさん)」
「年を取って注意力が下がりましたし、動体視力も低下したと思います。いま住んでいるアメリカの街は交通サービスが充実しているので、そのうち車を運転しなくなるかもしれません(Bさん)」
……という感じで、ご回答いただいたドライバー諸氏は、車両感覚や反応速度、動体視力の衰えを感じているようです。
また、「反応速度が落ちた」というMさんは、若いころよりも慎重な運転を心がけているとのこと。50代になったら、意識的に運転の仕方を変えたほうがよいのかもしれません。
50歳前後から意識したい運転ポイント

50歳あたりからの運転で意識したいことを調べたところ、いくつかのポイントが見つかりました。その中から特に重要といえる3点を見ていきましょう。
速度を抑える・車間距離を大きくとる
加齢にともない動体視力や反射神経は衰えます。50代になっても若いころと同じような運転をしていると、先行車の急停止や歩行者の飛び出しなどの、不測の事態に対処しきれないかもしれません。
動体視力と反射神経の低下をカバーするには、車の速度を抑えて、車間距離を大きめにとることが肝要。ゆとりのある運転をすることで、急な状況変化や危険に対処しやすくなります。
視界が悪いときの運転をなるべく避ける

加齢によって視力が衰えると、暗いところで周囲が見えづらくなりますし、雨の日の運転も若いころより難しく感じるようになります。
こうした変化に対処するには、夜間や雨天時などの、視界が悪いシチュエーションでの運転を避けることが肝要です。
とはいえ、仕事や家庭などの事情により、夜間・雨天時の運転を避けられない人も多いはず。周囲が見えづらい状況で運転するときは、昼間より車速を落とす、ハイビームを上手く活用するといった方法で、前方の危険を早めに発見できるよう心がけるとよいでしょう。
正しい姿勢で運転する
50歳以上になると、脳の疲れが取れにくくなるといいます。脳疲労は交通事故の原因になりますから、この体の変化は無視できません。
脳の疲れが取れにくいなら、疲労を遠ざける必要があります。そこで見直したいのが運転姿勢。シートに浅く座るクセのある人は、体を安定させるために深く腰掛けるようにしましょう。
また、腕が伸び切る姿勢で運転している人は、肘が軽く曲がるようにシート位置を調整してください。これによりハンドルを回しやすくなり、体が疲れにくくなりますし、ひいては脳の疲労も抑えられます。