なぜ問題が起きたのか?
ETC車載器は、多くのメーカーから販売されていますが、なぜそのようなことが起きてしまったのでしょうか。
まず2020年問題ですが、これは総務省が管理する電波法の改正によってうまれたものでした。
2005年の電波法のスプリアス規格が変更となったことをうけて、2007年以前のスプリアス規格で製造されたETC車載器は2022年以降使えなくなるというものでした。
スプリアスとは、本来使用する通信周波数以外に発生してしまう不要な電波のことで、他の通信機器などに悪影響をおよぼすことがわかっています。
ただし新型コロナウイルスなどの社会的状況を鑑みて、現在は経過措置がとられており、継続して使えるようになっています。
いっぽう、これから来る2030年問題は、それよりも深刻です。
昨今の情報機器の能力向上にともなうセキュリティ脅威の増大への備えとして、セキュリティ機能を向上させるため実施されるもので、新しいセキュリティ規格に対応する車載器とカードが必要になります。
このセキュリティ変更は、2030年ごろまでに実施される予定ですが、現行のセキュリティに問題が生じた場合は、早まる可能性もあるそうです。
現在、新商品として販売されているETC車載器は新規格に対応済みで、セキュリティが変わってもそのまま使うことができますが、2018年以前に生産された車載器には新規格に対応できない機種が存在しています。
もしも現在使っているETC車載器が、2018年以前に購入したものだったり、最近ネットオークションや中古パーツ販売店で購入したものだったりする方は、前述したチェックポイントを確認してください。
国交省のサイトを調べてみると、そのまま法改正前の車載器を使用し続けると、正しいETCの決済保護情報が通信で出来なくなる可能性があるので、かならず交換が必要になってくるそうです。

ひと口にETCといっても、生産された年代やバージョンによって仕様が異なっています。
正しい通信ができない場合ETCレーンでの追突事故など、思わぬ二次災害も出てきますので、ルールに合わせてETCを使うことが重要です。
いますぐ、ということはありませんが、愛車の乗り換えや車検のタイミングでETCの載せ替えも検討してみてください。
提供元・車選びドットコムマガジン
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