・大気汚染が悪化した日に消費が増えるのか?

・どのカテゴリの商品が特に影響を受けるのか?

という点に注目しました。

その結果、大気汚染のレベルが上がると、消費者の支出が明確に増えていることが判明したのです。

特にエンターテイメントやグルメ関連、贅沢品への支出が増加し、生活に役立つ必需品のような「実用的な消費」よりも、自らの娯楽や欲求を満たすための「快楽的な消費」が顕著に増えていたのです。

画像
Credit: canva

さらに研究チームは、被験者202名(平均年齢31歳)を対象に実験を行いました。

被験者に「空気がきれいな日」と「大気汚染がひどい日」の状況を想像させた後、どのような商品を買いたくなるかを調査しました。

すると「大気汚染がひどい日」を想像した被験者は、高級スイーツやエンターテイメント関連の商品を選ぶ傾向が強かったのです。

この研究は「大気汚染が消費行動に影響を与える」という新たな視点を提供しました。

企業にとっては、空気の質をマーケティング戦略に組み込むことができるかもしれません

例えば、大気汚染がひどい日には高級スイーツやゲーム機器を宣伝するなど、消費者の心理を理解した販売アプローチが可能です。

一方で、消費者自身も「大気汚染の日には衝動買いしやすい」という事実を知っておくことで、無駄遣いを抑えることができるかもしれません

「気づいたら高級スナックを大量に買っていた…」という日があったなら、もしかするとその日は空気が悪かったのかもしれません。

全ての画像を見る

参考文献

Study: Consumer Spending Rises With Air Pollution
https://today.umd.edu/study-consumer-spending-rises-with-air-pollution

元論文

The Impact of Air Pollution on Consumer Spending
https://doi.org/10.1177/0022242924128299