私は日本の優良企業は株価から見ればバーゲンだと思っています。もちろん、先ほどの10大企業全部がバーゲンだとは言いません。ファーストリテイリングのPERは40倍を超えていて日銀のETF処分の議論が夏ぐらいから始まるはずで同社のように日銀が実質主要株主の企業にはボディブローとなる一方、ソフトバンクGが14.4兆円規模の時価総額しかないのはバーゲン状態だと考えています。(ただし、噂されるようにアメリカのテックブームが終わればソフトバンクGは厳しい逆境となります。)
もちろん、この10大企業に限らず日本企業には世界でなくてはならない技術を携えた会社が多く存在します。ただ、あまりにも目立たなすぎる、これが私の感じるところなのです。
最後にあるお話をしましょう。私どもは書籍輸入業をしているので書物が入ったかなり重量がある段ボールが続々届くのですが、その段ボールのクオリティがあまりにもすごいのです。輸入プロセスでも壊れないし、型崩れもしないのです。この段ボール技術は日本ならではです。私どもが卸先に搬入していた時、各所で気がついたことがあるのです。その段ボールを卸先が捨てずにとっていて再利用していたのです。思わず、「その段ボール使っているのですか?」と聞いたところ恥ずかしそうに「いや、これは強くて再利用の価値があってねぇ」と。いっそのこと、段ボールにDeveloped and Made by Japanese technologiesと書いて欲しいぐらいですね。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年2月21日の記事より転載させていただきました。