マラソンに例えるなら、好成績を出すには日々の練習と適切な食生活で体を作ることが重要である。戦略やペース配分も大事だが、それだけでは限界がある。「ここが勝負どころだ」と全力を出すのは、一度のレースで一度しかできない。

ケインズ経済学も、単に「景気が悪いときに財政支出を削るのは不適切だ」と教えているにすぎず、財政赤字を無制限に拡大することを推奨しているわけではない。