「極楽鳥」のという別名で有名なフウチョウ科(学名:Paradisaeidae Swainson)は、鮮やかな羽色や独特の求愛ダンスで知られる鳥です。
そんな美しい鳥が、実はこれまで知られていなかった「秘密の輝き」を持っていたようです。
アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)の研究チームが行った新たな研究によると、極楽鳥の羽は紫外線やブルーライトを当てると蛍光を発することが明らかになったのです。
この輝きは、オスがメスにアピールする求愛行動やオス同士の競争に関わっている可能性が高いと考えられています。
この発見は、2025年2月12日付で『Royal Society Open Science』誌に掲載されました。
目次
- 娯楽鳥は「生物蛍光」を放っていた
- 極楽鳥の求愛行動には蛍光が関わっている可能性
娯楽鳥は「生物蛍光」を放っていた
極楽鳥(フウチョウ科、学名:Paradisaeidae Swainson)は、鳥類の中でも特に派手な羽毛を持つことで有名です。
パプアニューギニアやオーストラリア東部を中心に生息し、45種が知られています。
長い飾り羽や鮮やかな色彩を使った求愛ダンスは、重要な研究対象とされてきました。
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極楽鳥のオスはメスを引きつけるために、極めて独特なダンスを披露し、複雑な動きを組み合わせた求愛行動を行います。
また、極楽鳥の羽毛はメラニンやカロテノイドによって鮮やかな色が形成され、光の反射によってさらに際立つことが知られています。
そして、今回の新しい研究では、彼らがもっと「派手」であることが分かりました。
極楽鳥の羽に「生物蛍光(biofluorescence)を発する性質」があるとわかったのです。