1万2000年前、中国の山脈にUFOが墜落し、エイリアンたちが取り残されたのか――。
■謎の“ドロパストーン”とは?
1938年に中国・バヤンカラ山脈で発見された謎の円盤型ストーンアート“ドロパストーン”の解明に新展開の兆しがあるようだ。
ドロパストーン(Dropa Stones)とは、1938年に中国のバヤンカラ山脈で考古学者によって古代文明の痕跡とともに発見された700枚ものストーンアートである。山脈の地中には人工的に掘られたシェルターのような洞窟があり、その壁には奇妙な絵画らしきものも多く描かれていた。
墓らしき施設も発見され、いくつもある棺の中からは身長120センチほどの頭部が大きい人型の骸骨が残されていた。子どもの遺体なのか、それともこの地域に生息する山ザルの死骸なのか? ただ、サルをこのように埋葬することは人類の文化には例を見ないことであり“サル説”は除外してもいいのかもしれない。
そして、ドロパストーンはこの墓の棺の中に遺体と共に収められていたのだ。その数は716枚。ドロパストーンそのものは2000年ほど前に作られたものだといわれている。
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ドロパストーンはいずれも直径30センチほどで、中央には穴が開き、表面は穴を中心にした渦巻状の紋様が彫られている。そして古代エジプトのヒエログリフのような文字や絵なども刻まれていた。絵の中には頭部の大きい人型の存在も描かれている。これはエイリアンなのだろうか。
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その後、世界大戦や中華人民共和国の建国などと激動の時代が続きドロパストーンはほとんど忘れ去られていたが、1962年に研究者のスン・ウンノイ(Tsum Um Nui)氏がこのドロパストーンに刻まれている文字の解読に成功したと報告した。そこには何が書かれていたのか? スン氏によれば以下の通りだ。
「1万年前にバヤンカラ山脈の洞窟のある地域に宇宙船が墜落した。乗っていたドロパ人たちは宇宙船を修理することができず地上に残ることを余儀なくされた」
この当時、中国政府は考古学者たちにドロパストーンについての発言を禁じていたのだが、スン氏の発表は世界で注目を集め、ドロパストーンのいくつかが旧ソ連の研究者のもとへ送られたという。そしてその後ソ連の雑誌「Sputnik」でこのドロパストーンについてのイラスト入りの特集が組まれたのである。
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