アメリカ政府は未確認飛行物体(UFO)や地球外生命体に関する情報をどこまで公開すべきなのか――。この議論が再び加熱している。

 テネシー州選出の下院議員ティム・バーチェット氏は、CNNのインタビューにおいて「私が見た証拠の中には、公には語れないものもある」と語り、トランプ大統領に対し、政府が保有するUFOおよびUAP(未確認空中現象)の情報を全面公開するよう強く求めた。

米政府高官「証拠の中には“公に語れない”ものもある」 トランプ大統領にUFOの全情報公開を促す
(画像=ティム・バーチェット 画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)

「政府は真実を隠している」

 バーチェット議員は、地球外生命体やUFOに関する自身の見解について尋ねられると、「私は政府に対し、これらの事実を公開するよう求めてきた。目にした証拠の中には、公には語れないものもある」と述べた。

 さらに、「政府はUFO研究に数億ドルもの税金を投じながら、一方では『UFOは存在しない』と国民に伝えている。しかし、最高レベルの戦闘機パイロットたちは『機体のキャノピー(風防)からわずか4メートルの距離に奇妙な飛行物体がいた』と証言しているのだ」と主張。「私が見たものを国民が知ることができればと思うが、政府は矛盾した態度を取り続けている。『UFOは存在しない』と否定しながら、情報を黒塗りした報告書を次々と発表している」と政府の対応を批判した。

 また、バーチェット議員は「政府関係者が回収ユニットを持っているとの証言もあるが、何を回収しているのか? それを知る権利は我々納税者にある。政府が『国民はこの情報を受け止められない』と考えているなら、それこそ行き過ぎた権力の乱用だ。政府の力を抑制すべき時が来ている」と警鐘を鳴らした。