新型は初代のイメージを継承。遊びゴコロ満点。BEVとHEVを設定
パンダはイタリア市場でピープルムーバーの第一選択肢として高い人気を誇っている。フィアット500よりも人気だ。実際、イタリア中どこへ行っても現行パンダをよく見かける。とくに4×4の人気は根強く、都会でも田舎でも本当によく出会う。イタリア好きのオーナーとしてはなんだかうれしくなってしまう。
グランデパンダがそこまでの人気モデルになるかどうか、現時点ではイタリア人の反応を知らないのでなんともいえない。けれどもまずはフル電動とハイブリッドの2種類が登場し、価格も他モデル(たとえばフィアット500e)に比べてかなり低めに抑えられているから、それなりに人気は出そう。
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フル電動モデルは44kWhのバッテリーを積み、最高出力83kWで満充電での航続可能距離はおよそ320㎞。ハイブリッドは1.2ℓ3気筒+48Vシステム+6ATで100hp。まずは十分なパフォーマンスといってよさそうだ。
前述したようにスクエア基調のエクステリアデザインは初代パンダを強く意識している。ボクシーなフロントフェイスはその昔のトヨタ車にもあったような感じだが、LEDヘッドランプをピクセル風にデザインして未来風味を演出した。対してリアからの眺めは、リアライト回りの雰囲気など実にオリジナル・パンダっぽい。ブランド名を凸凹プレス加工で表現したあたりも昔のアイデアを再現している。
インテリアもユニーク。オリジナル・パンダといえば棚のようなデザインのダッシュ回りがいまでも記憶に鮮明だが、その再定義とでもいおうか。バンブー風のパネル装飾も面白い。愉快なことに、リンゴット(フィアットの工場跡地)のテストコースをデザインモチーフにした楕円が採用され、そこにはなんと初代パンダのミニチュアが走っている! このあたりの遊び心は、さすがイタリア車だ。
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日本でも話題を呼びそうな「大きな」パンダ。いまのところマニュアルギアボックス搭載グレードの予定はなさそうで、その時点で我が家の次世代機としての検討からは外れてしまう。けれども、パンディーノがしばらくあるというなら我慢しようと思っている。
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提供元・CAR and DRIVER
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