アイスランドの冬と聞けば鼻水も凍るような極寒の地を想像する方は多いのではないでしょうか。氷の国という名前を付けてしまったのだから、誰もが凍てつく冬を想像するのはしょうがないとは思いますが実際はそんなに極寒の国ではありません。

もちろん雪は降りますし、マイナス15度以下になるときもありますが、思ったよりも心地よい時間が流れているのです。

今回はそんなアイスランドの冬の暮らしをみなさんとシェアしたいと思います。

目次
なぜアイスランドと呼ばれるのか
冬のアイスランド基本情報
室内はぽかぽか、人々は家の中でゆっくりと過ごします
冬でもプールには人がいっぱい
おわりに

なぜアイスランドと呼ばれるのか

 

氷の国アイスランドで人々はどう冬を越す?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

アイスランドはそこまで極寒の地ではないにも関わらず、なぜアイスランドという名前が付けられたのでしょうか?アイスランドはヨーロッパ大陸よりも北に位置する小さな島国です。

ノルウェーの圧制から逃れたバイキングが定植しはじめたことによってアイスランドの歴史が始まりました。アイスランドという国名の由来はバイキングのフローキ・ビルゲルザルソン(地元民からはカラスのフローキとも呼ばれている)がアイスランドに到着した際に山の上からたくさんの氷で満たされたフィヨルドを見てそう名付けたと言われています。(※1を参照)

(※1)論争の的となっているアイスランドの国名の由来

また他の説ではバイキングの人々はノルウェーから逃げてきているので「氷の国」=追手が来たくなくなるような名前を名付けたとも言われているとか。ちなみに、それに対してお隣の国グリーンランドはアイスランド人のエイリーク・ソルヴァルズソン(赤毛のエイリーク)がアイスランドから人々を移住させるために「緑の国」という魅力的な名前にしたと言われています。

グリーンランドよりも緑が多いアイスランドとアイスランドよりも氷に囲まれているグリーンランド、なんとも面白い歴史ですよね。

冬のアイスランド基本情報

さて、アイスランドと名づけられた歴史がわかったところで、冬のアイスランド基本情報です。先に簡潔にまとめると、暗い、天気が荒れやすい、思ったより寒くない、です!

日の長さが1日4時間と、とにかく短く暗い

アイスランドの冬はとにかく暗いです。北緯63~66度と北極圏のすぐ南に位置していることから、冬場は太陽がほぼ昇りません。1月現在で日の出は午前11時、日の入りは午後5時です。また、日が昇っても高く昇ることはないので日本のような明るさには至りません。とにかく暗さをどう耐え忍ぶかがアイスランドで冬を越すポイントになってきます。

氷の国アイスランドで人々はどう冬を越す?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<撮影日は2024年2月午後4時ごろ。たそがれ時のような幻想的な色合いだ。>

氷の国アイスランドで人々はどう冬を越す?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<日に当たることが少なくなるためビタミンや栄養接種のサプリが多様に売られている。写真はリーシと呼ばれるアイスランドのタラ油からできたサプリ。>

そんなに寒くはない

前述したようにアイスランドは北極圏の近くに位置していますが、島の周りにメキシコ暖流が流れているため冬でもそこまで寒くなりません。平均気温はだいたいマイナス3度と、ほかの北欧諸国と比べても比較的穏やかな寒さです。

天気が荒れやすい

気温はそこまで寒くはならないアイスランドですが、冬場は気候が荒れやすく注意が必要です。スノーストームや凍結、雪崩など気を付けることは日によって違います。主な道路は除雪されていますが、小道などはそのままの場合も多く、凍結した場合は街中がスケートリンクと化します。歩くときはスパイクの準備をしたり防寒対策をしたりすることがとても大切です。

氷の国アイスランドで人々はどう冬を越す?
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<つい最近スパイクを新たに購入。スノーブーツの上から着用すると効果抜群!>