シャチとの関係と誤解

 シマンカス氏は事件の直前、父親とシャチについて話していたと語る。チリ沖にはシャチも生息しており、彼は当初、このクジラをシャチと勘違いしていたという。

 しかし、仮にシャチだったとしても、人間が襲われる可能性は極めて低い。ホイト氏によれば、「野生のシャチが人間を襲って殺した記録は存在しない」という。

 南西ヨーロッパではシャチが船を攻撃する事例が報告されているほか、水族館で飼育されていたシャチが飼育員を死亡させた例はある。しかし、野生のシャチが人間に危害を加えた確実な事例は1972年のカリフォルニア州での一件のみであり、この際もサーファーがアザラシと誤認された可能性が高いとされている。

 今回の事件はザトウクジラが誤ってカヤック乗りを口に入れてしまったものの、意図的に襲ったわけではなく、即座に吐き出したことを示している。万が一食べようとしていたとしてもクジラの口には合わなかったようだ。

提供元・TOCANA

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