人間、お金があるから今までの生活がすっかり変わるということはあまりありません。よく耳にするのが宝くじが当たって生活が変わり果てて不幸になった話があります。金銭が人のあり方を変えてしまうのです。ウォーレンバフェット氏が未だに普段の生活スタイルを変えていないのと同じで私も変えることはないのです。

日経に相続人がないために国庫に入った遺産が2023年度に1000億円を超えたと報じられています。調査を開始した2013年から3倍に膨れ上がっています。多分ですが、この相続人なき遺産額は2030年ぐらいには3000-5000億円ぐらいになるとみています。人生、買い物ゲームのようにはできないので余ってももったいないとは言えないのです。

ただ、余った金を国庫に吸い取られるのは悔しいなぁと思えばよいのです。そのために日経には遺贈寄付があるとさらっと書いてあります。遺言に「余ったお金は〇〇に寄付してください」というやつです。すると財務省に吸い取られるのではなく、自分が思っているあの施設、あの組織にお金を流すことができます。あくまでもすべてを清算後の残りなので誰にも迷惑をかけません。

こういう仕組みに対してもう少し広く啓蒙した方が良いと思います。だれも憎き財務省から「ありがとう」と言われたくないのです。

日本は高齢者天国だと思いますが、カナダは高齢者への優遇は少ないと思います。先日、カナダで安楽死が年間1.5万件あると報じらえていました。カナダにいて思うのは老人医療とか延命措置は手厚くないと思います。するとある程度の年齢になると自力の経済力がないと本当に厳しい状況になります。医療費は無料でもまともな医療を受けられるかどうかは別なのです。また老人施設もお金がなければ政府支援のところなどに入るのでしょうが、正直、ごめんなさい、というレベルです。すると例えば私どもが昨年開業したグループホームということになりますが、それなりにかかるのです。自分で将来そこに入ると思うとちょっと財布と相談しなくてはならないな、と思ってしまいます。