科学調査と政府の関与

 ベッツ・ミステリー・スフィアの噂は瞬く間に広まり、科学者や政府機関が関心を示した。ラジオ番組のホストであり、超常現象に関心のあるロン・キベット氏が球体を見て「地球外の知的生命体によって作られた可能性がある」と主張。さらに、アメリカ海軍がこの球体の調査に乗り出した。

 海軍はメイポート海軍基地でX線検査を行ったが、金属の密度が高すぎて内部構造を詳細に確認することができなかった。それでも追加調査により、球体は厚さ約1.3センチのステンレス合金431でできた中空構造であることが判明。この合金は一般的な工業製品や航空宇宙用途に使われるものだったが、その動きの仕組みについては一切解明されなかった。

 軍は「軍事機密ではなく、放射能や爆発物の危険性もない」と結論付け、球体をベッツ家に返却した。しかし、この説明は一般の関心を抑えるどころか、さらなる憶測を呼ぶことになった。

【謎の金属球】「ベッツ・ミステリー・スフィア」とは?意思を持つ球なのか…50年にわたる未解決の謎
(画像=画像は「Anomalien.com」より、『TOCANA』より 引用)