## 最大の謎 チャコ・キャニオンには、もう一つの大きな謎がある。それは、この地が約2000万年前には広大な海の底であったという事実だ。海が引いた後、この地は乾燥した砂漠へと変わった。水が生命の維持に不可欠であるにもかかわらず、なぜアナサジ族はこのような不毛の地に都市を築いたのか。その理由はいまだに解明されていない。
また、彼らの建築に使われた木材の出自も謎の一つである。調査によれば、遺跡の建築には25万本以上の木材が必要だったと推定されている。しかし、この地域には木がほとんど生えていない。採取された木材のサンプルを分析した結果、一部の木材は80キロ以上離れた場所から運ばれたものだと判明した。しかし、アナサジ族は車輪や馬を持たず、運搬手段も限られていた。彼らはどのようにして大量の木材を運び、都市を築いたのだろうか。

(画像=画像は「The Ancient Code」より,『TOCANA』より 引用)