人はいつか骸(むくろ)になる。だが、それを目の当たりにする機会は少ない――。

 兵庫県尼崎市に位置する「シャレコーベミュージアム」は、日本で唯一の頭蓋骨を専門に扱う博物館だ。館内には大小さまざまな頭蓋骨や関連アイテムがぎっしりと展示されており、総数は約8000点に及ぶ。そのうち1000点が常時公開され、学術的にも文化的にも貴重なコレクションとなっている。

 このミュージアムは、初代館長である脳神経外科医の河本圭司氏によって創設された。河本氏は関西医科大学の教授を務め、日本脳腫瘍病理学会などの会長を歴任した医学界の権威であった。彼の頭蓋骨への情熱が形となり、自宅の庭にミュージアムを建設、2011年11月11日11時11分11秒に一般公開を開始した。

【ガチ】日本唯一の“頭蓋骨専門博物館”「シャレコーベミュージアム」で怪現象が頻発していた!?(読者プレゼントあり)
(画像=初代館長 河本圭司氏,『TOCANA』より 引用)

現在は二代目館長である山本氏が運営を引き継ぎ、博物館の維持・発展に尽力している。建物の外観もユニークで、正面から見ると巨大な頭蓋骨の形をしていることが特徴だ。撮影スポットとしても人気を集めている。

 展示内容も圧巻で、胎児から成人までの頭蓋骨の変遷や、狭頭症・水頭症の頭蓋骨、古代ペルーの変形頭蓋骨など、学術的に価値のある標本が揃っている。さらに、宗教儀式に使用された頭蓋杯や、世界最大の木製頭蓋骨とされる一本の桐の木をくり抜いて作られた精巧な作品など、他では見ることのできない貴重な展示もある。

 また、館内には頭蓋骨をモチーフにした絵画や書、動くおもちゃなども展示されており、家族連れでも楽しめるミュージアムとなっている。単なるホラー要素だけではなく、人類学や医学的観点から頭蓋骨を学ぶことができる点も、この博物館の大きな魅力のひとつだ。

 そしてもうひとつ、TOCANA的に気になる要素がある――。