■2000年から再び証言集めがはじまる

 一連の経緯は、2000年に入ってからUFO研究者のトーマス・トゥリアン氏が興味を持ち、調査を始めたことで広く知られることとなった。忘れ去られたUFO関連情報を聞き出して記録するプロジェクト「Sign Oral History Project」の一貫として、トゥリアン氏は当時のB-52の乗組員たちをはじめとする関係者にインタビューを行い、目撃時の状況が詳しくわかってきたのだ。

 当時B-52の副操縦士であったブラッドフォード・ラニョン大尉は、明るいオレンジ色の光の球が信じられないほどの速度で近づてきて、B-52と同じ速度で並んで10秒ほど飛行したと話す。UFOの大きさは直径60メートルほどで、高さ15メートルほどであったと述べている。

闇に葬られたB-52のUFO遭遇事件がヤバすぎる!“全能の神だ…” 時を経て判明する不可解な事実
(画像=B-52 画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)

B-52のパイロットの1人であるジェームズ・パーティン少佐もこの事件を思い出し、レーダーのオペレーターが信じられないほどの速さで移動しているように見える物体を検出したとき、「全能の神だ…!」と叫んだことを明かした。また、B-52のナビゲーターであったパトリック・マッキャスリン大尉は、次のように語っている。

「普通ではない何かが起こっていました。見たことのない何かがそこにありました。3秒間で2マイル進み、すぐに止まれるようなもの(飛行物体)を私は知りません」(マッキャスリン大尉)

 だが、UFOの挙動以外にも不可解なことがいくつか起きていたのだ。

 実はUFOが目撃されている間、マイノット空軍基地で多数の侵入警報が鳴ったことが報告されている。しかし、侵入者らしき人物の証拠は何1つ見つかっていない。警報装置を誤作動させる何らかの影響力があったのだろうか。

 また、事件発生の1年半前となる1967年3月27日、米モンタナ州マルムストローム空軍基地の上空でもUFO目撃事件が発生し、その時になぜかミサイル発射設備のシステムがダウンしたという不可解な一件が報告されており、このB-52によるUFO目撃事件との共通点も指摘されている。

 さらに、このUFO目撃事件は当時のアメリカに存在した極秘UFO調査組織「プロジェクト・ブルーブック」によって調査されたのだが、公式の調査結果は「搭乗員と地上勤務員が混乱して単に天体と見間違えていた」というもので、事件性を完全否定していたのだ。

 こうして“大きな力”によって一度は幕引きが図られたマイノット空軍基地のUFO目撃事件だが、トゥリアン氏の尽力によってより詳細な記録が残されることになった。近年のUFO情報開示の動きに伴って、本件も公的に再調査すべきという声が高まっているというのも頷ける話だ。今後新たな展開を見せることがあるのか、チェックしていきたい。

提供元・TOCANA

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