1955年に運用が開始され今なお現役の“成層圏の要塞”、アメリカ空軍の戦略爆撃機「B-52」だが、米ソ冷戦時代の任務中に搭乗員たちがUFOに遭遇していたという。2022年、当事者らが英紙「The Sun」にUFOの恐るべき挙動を語っている。
■B-52搭乗員が肉眼で目撃したUFO
米ノースダコタ州にある「マイノット空軍基地」は米ソ冷戦時代において、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル「ミニットマン」の発射拠点の1つであり、対ソ戦におけるスクランブル発進や、核兵器を搭載した戦略爆撃機の本拠地でもあった。当時の基地の地下施設には、約150もの核弾頭が保管されていたといわれている。

軍の記録によると、1968年10月24日の午後2時過ぎ、マイノット空軍基地の兵士数名が高高度の空に浮かぶ「大きな明るい物体」の存在に気づいた。しばらくして、基地周辺のさまざまな場所から目撃報告が届き、空軍大将の命令で調査のためにB-52が発進した。
そして午後3時30分頃、マイノット空軍基地から飛び立ったB-52爆撃機の乗組員が、飛行中に機体の下方を飛行しているUFOを目撃したのである。
肉眼で目撃した乗組員によれば、UFOは「小さな太陽」のようなものであり、「溶けた鋼のような鈍い赤みを帯びた色」で輝く「巨大な卵形の物体」であると説明した。また別の飛行士は、UFOは楕円形で赤く、銀色の「バンパーのような」付属物が付いていたと語る。
基地から目撃した兵士の1人は、UFOの大きさについて爆撃機とほぼ同じサイズであったと話している。さらに、最初の目撃者で米空軍の保安技術者である ロバート・オコナー氏は、その物体を「自家発光」し、色と形が変化するように見える「白い光の大きな球」のようだったと説明する。
しかし、特筆すべきはその飛行スピードと運動性能で、計測された最大速度はマッハ5を超える極超音速であった。加えて前後左右上下にと自在に移動する運動性能を持ち合わせ、人類が作った航空機ではあり得ない挙動を見せていたという。