「ダイエットを例に取ると、甘いお菓子や飲み物が好きな人がそれらをすべて絶つのはとても難しいことですが、 フルーツ(ドライフルーツ)、果汁100%のジュース、ナッツなどに切り替えるのはさほど難しくありません」(同)

自分にあった方法を探そう

本書は毎朝1分日記の効果をうたっています。最近、朝活動に関する本をよく目にしますが、これはブームなのでしょうか。朝散歩も流行っていますが、いずれも習慣化の効果を強調しています。大切なのは、自分に合った方法を見つけることです。

例えば、「太陽を浴びるとセロトニンが分泌され、心が安定する」とよく言われますが、これは朝型の人に当てはまる事象です。夜型の人は夜に作業をしたほうが効率が良いでしょう。夜型の人が朝型にシフトしても、エネルギーを浪費するだけで効果が得られないかもしれません。

まずは、情報を鵜呑みにせず、自分に合った方法を探ることをお勧めします。本書は朝1分日記を実践しようとする人にとって、非常にわかりやすくまとめられた良著です。朝の思考法や習慣化は、多くの人に有益なヒントを提供することでしょう。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)