月は地球外知的生命体によって作られた人工天体なのか――。

 地球の衛星である月は、古くから多くの科学者や研究者の関心を集めてきた。その起源や構造には未解明の点が多く、一部の研究者は「月は自然に形成された天体ではなく、人工的に作られた可能性がある」と主張している。この仮説は、月の軌道の異常性、内部構造の不可解な特徴、そして科学者たちが発見した奇妙な物質の存在に基づいている。

月の軌道は異常に安定している

 通常、自然に形成された衛星は不規則な軌道を描くことが多いが、月はほぼ完璧な円形軌道を持ち、常に同じ面を地球に向けている。アイザック・アシモフは、「月は地球に捕獲されるには大きすぎる。もし偶然捕獲されたとしても、ほぼ円形の軌道を維持する可能性は極めて低い」と述べている。

 さらに、月の質量中心は幾何学的中心よりも1.6キロメートル地球側に寄っているが、それにもかかわらず、軌道が安定しているのは不自然だという。また、月の軌道傾斜は地球の赤道面ではなく、地球の公転面に対して5度以上傾いている点も、他の衛星とは異なる特徴である。

 また、月は地球からの距離が太陽との比較で完璧に調整されており、皆既日食の際には太陽を完全に覆い隠す。この現象についても、「偶然にしては精巧すぎる」という指摘がなされている。

月は“地球外知的生命体による人工天体”なのか? その不自然な軌道と謎に包まれた内部構造
(画像=画像は「The Ancient Code」より,『TOCANA』より 引用)