以下、オペラ座バレエマニアとしてのどうでもいい雑感。
冒頭、オデットがロットバルトに襲われるシーンの衣装が素敵なのを初めて知る。ここ、奥でくらいシーンでオペラグラス使っても衣装の細部までわからなかったけど、実はちゃんと素敵なドレスだった。 舞踏会、ライヴと無観客で、コールのダンサーに変更あり。カットが切り替わるたびに、あ、その位置はあの子のはずなのに、と、ちょっと気になる。のは、私があまりにマニアだからなのでしょう。バレエ広報も、”私は全然気づかなかった。ユキノだからよ〜”って。 ジークフリートが女王様から弓矢もらって蔓を引くシーン、脚がすてきなので引きで観たいのに、顔アップ…。引いてください〜。他にも時々、そこ、映すべきはあちらでしょう、と気になるところがいくつか。 パドトロワの後半で、ジークフリートが憂いで、席から立って中央後ろに行くシーン、ずっと追いたいのに、カメラはパドトロワに集中。ここ、ジークフリートの心境わかっていいシーンだと思うのだけど。 3幕もろもろダンス中、一度ジークフリートが席外して戻ってくるのがライヴ。映画では、ずーっと座ってる。のに、マズルカの途中で席に戻る”ライヴ”のジークフリートがちょっと映っちゃってて、違和感。
映画的、を追求したため、ライヴでの拍手シーンは全カット。でも、音だけ微妙に少し聞こえるのが気になる(これは、全員一致の意見)。
ヌレエフの白鳥やオペラ座バレエ好きはとても面白く観られるし、バレエ初心者は美しいバレエ映画として楽しく観られる、迫力たっぷりのドラマティックな「白鳥の湖」。実際、あー、こういう写し方が映画的なんだろうなぁ、と思うシーンも多々で興味深い。
最初の試写会だったので、これから編集はさらに手を入れるそう。完成品がどんな感じになったのか、もう一度観に行きたいな。
日本は、東映系で11月8日から7日間限定で、東宝が配信。日比谷や新宿でIMAXで楽しめる。