どこもかしこも真っ白に雪化粧して、普段白が際立つ嵐山のゆるキャラ「月橋渡」くんもびっくりですね。

月橋渡くんのHPより。

橋の入り口では観光客の方が滑って転ばないように地元の方総出で除雪が行われていました。本当におつかれさまです。

さて、そんな雪の嵐山。ほとんどの観光客が向かうのが竹林の小径です。私も一年に一度見られるかどうかのこの景色を見に向かいます。

竹に吹きつけられた雪が残り普段とは違う表情を見せてくれます。青々とした竹林も美しいですが白く雪化粧した竹林もまた幻想的で素晴らしいです。

縁結びの神様で知られ、修学旅行シーズンには多くの女子中高生で賑わうの野宮(ののみや)神社もこんな雪景色。あまりに人影が少なかったので参拝。息子の縁結びを祈願してきました。

竹林の小径の間を走る山陰本線(嵯峨野線)の線路も雪をかぶっています。嵐山に観光客を運ぶ大動脈ですがまだ運転は再開されていないようです。

線路を越えた先は嵐山エリアから嵯峨エリアに変わります。観光客は少ないとはいえ竹林には人が集まっていたのですが、嵯峨に入ると本当に人がいません。

今日は他の用事もあったので時間があまりなかったのですが、人のいない嵯峨の風景も見てみたいと雪にまみれながら歩きます。向こうに見えるのは落柿舎。松尾芭蕉の弟子である向井去来の草庵で、松尾芭蕉が嵯峨日記を現した場所でもあります。茅葺屋根に雪が積もっている姿が印象的でした。

せっかく来たので中も拝見したかったのですが、10時開館のはずなのに閉館のままで開く様子がありませんでした。これも雪の影響でしょうか。

それでも時折雪は舞う。

落柿舎の開館を待っていたら少しずつ天気が回復してきました。小倉山方面に青空が見えてきます。さっき渡った踏切を渡ろうとしたところ警報機が鳴り、電車が復旧したことがわかりました。

帰りはその復旧したばかりの山陰本線(嵯峨野線)に乗って嵯峨嵐山駅から電車に乗りました。休日なのに駅は信じられないほど閑散としていました。電車も復旧したのでこれからどっと観光客が押し寄せるのでしょう。