JoyImage/iStock

月に2回ほど週末に行くいわゆるローカルパブ。プールテーブル(ビリヤード)、ダーツやカラオケナイトもある典型的な北米の住宅街にある冴えないパブですが、なぜかそこのバーカウンターに座るのが好きで店に来る人達を眺めています。

大型店ですが、潰れたのかと思わせるほど暇な店が週末の夜8時過ぎから突然混みだします。皆さん、家でご飯を食べてから遊びに来るのです。パブにはセルフサービスという仕組みがあり、自分でバーカウンターでバーテンダーに飲み物を注文し、一回一回その場で払う方式がポピュラー。そして立ち飲み客も多く、着席と立ち飲みが混在し、日本人が見たらカオスかもしれません。

はっきりしていることは、立ち飲み客は既に食事を済ませているのでただひたすら飲むだけ。客はほぼ全員白人系。なぜ食べないか、それは食事は大したことないのに高いからです。逆に言えば客はフードメニューには何ら期待をしていないということです。

以前にもつぶやいたことがある家から5分ぐらいのところにあるピンボールパブ。70年代に流行ったピンボールマシーンや当時のゲーセンのゲームをしながら飲む店です。ここも週末は大賑わい。メニューにはそもそもフードがなく、あえてそのあたりのスーパーで売っているピーナッツ類が売っているだけ。でも客で賑わうのは飲んでワイガヤが出来ればよいからでしょう。

北米の飲食店の価格高騰ぶりはもはや許容範囲を超えています。数日前に7人でごく普通のレベルの中華料理屋に行きました。私が注文の役目だったのですが、その価格にえぇー!です。チャーハンや焼きそばが3500円、シュウマイや春巻きも4つで1000円水準。悩んだ末に4種類が8つずつ提供される飲茶セット6500円を注文しました。

コロナ後にうまいものを食べたか?と言われると、日本で食したもの以外、かなり少ないと思います。私の中で既に外食に対する期待値はありません。お金を払えばうまい店もあるでしょう。しかし、日常使いの外食にならないのです。その中で一軒だけうまくて安い寿司屋を何年か前に見つけ、そこまで電車に乗り30分かけて時折行っています。そのレベルなのです。