自転車やバイクの常識を覆す驚きの乗り物が登場しました。
イギリスのエンジニア、ジェームズ・ブルトン(James Bruton)氏が開発したこのバイクには、一般的なタイヤではなく、サーカスで用いる大きなプラスチックボールが装着されているのです。
この独創的な構造により、前後だけでなく、左右や斜め方向にもスムーズに移動することが可能になりました。
この未来のバイクは、ジェームズ・ブルトン氏のYouTubeチャンネルにて公開されています。
目次
- 「サーカスボール」を使った全方向バイク
「サーカスボール」を使った全方向バイク
私たちが普段乗る自転車やバイクのタイヤは、基本的に前後にしか移動できません。
これが当たり前のように思えますが、実は、狭い場所での方向転換や細かい操作が難しいといった問題を抱えています。
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実際、工場や倉庫で使用されるフォークリフトやロボットでは、通常の車輪ではなく、全方向に動ける「オムニホイール」という技術が採用される場合があります。
このオムニホイールでは、通常の大きな車輪の外周に複数の小さなローラーを配置することで、全方向の移動を可能にしています。
では、オムニホイール以外の方法で、全方向に移動することは可能でしょうか。
エンジニアのジェームズ・ブルトン氏は、サーカスで用いる大きなプラスチックボールをホイールとして使用するという大胆な発想にたどり着きました。
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車体に装着した複数のモーターと小さなローラーでボールを回転させることで、自由自在に移動できるようにしたのです。
フレームはアルミニウム素材を用いて軽量化し、3Dプリント技術を活用して細部まで精密に作られています。