The Guardianは2月4日、気候変動の分野の指導的な研究者として知られるジェームズ・ハンセン教授(1988年にアメリカ議会で気候変動について初めて証言した)が「地球温暖化は加速している」と警告する論文を発表したという記事を掲載した。
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海水温のアノマリー(℃)
Environmentに掲載されたJames E. Hansen et al.の共著論文の要旨は次の通り。
地球の平均気温は予想より急速に上昇(Hansen et al.)
地球温暖化の加速
過去2年間で 地球の気温が0.4℃上昇 し、2024年8月には +1.6℃ に達した。
今後の気温上昇は +2〜3℃ に達する可能性があり、「ポイント・オブ・ノーリターン」に突入する恐れ。
IPCCの気候モデルの限界
現在の気候変動の進行速度は、IPCCの予測よりも速い。
IPCCはコンピューターモデルに依存しており、現実の観測データや古気候データをもっと活用すべき。
温室効果ガスの影響はこれまでもエアロゾルで相殺されていた。