この方法であれば、分析精度を高めながら、スピード感を上げることができます。

また、途中で社会に大きな変化が訪れても、軌道修正しやすいのもメリットです。

仮説検証の経験値が得られるにつれて、必要な情報のみを集められるようになるため、より効率的に仮説検証できるようになるでしょう。

仮説検証の手順・流れ

仮説検証を実施する際の手順は以下の通りです。

課題を洗い出す 仮説を設定する 客観的なデータを収集する 検証で仮説を改善する 検証結果を社内で利用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

流れ①:課題を洗い出す

まずは現状の課題を洗い出します。

問題解決や新しいアイデアを生み出すためには、客観的な視点で現状を理解する必要があります。

どのような問題が起こっていて、何が足りていないのかをしっかり分析しましょう。

例えば、ある企業が「チームの生産性が向上しない」という問題を抱えているとしたら、なぜ生産性が向上しないかをさまざまな視点で分析します。

仮説を立てるにしても、まずは課題やニーズがなければ、何も生み出すことができません。

課題を洗い出す際は、責任者や仮説検証のチームだけでなく、現場や外部の意見を取り入れることも重要です。

流れ②:仮説を設定する

現状の課題を洗い出したら、仮説を設定しましょう。

先ほどの例を持ち越して「チームの生産性が向上しない」という問題があるとします。

そして、どうやらその理由はオフィス環境にあるようです。

これであれば「オフィス環境を改善すればチームの生産性が上がるのでは?」という仮説を立てることができます。

もちろん、ほかにも「リモートワークの導入」や「使用機材の変更」など、1つの課題解決に対してさまざまな仮説を立てることが可能です。

ただし、ここから効果的に仮説検証を進めるために、客観的なデータで検証できる仮説を厳選しておくようにしましょう。

流れ③:客観的なデータを収集する

仮説を設定したら、客観的なデータを収集します。