国際ボクシング協会=IBAは、ケリフにはパリオリンピックの出場資格がないとしており、2025年女子ボクシング世界選手権についても、出場資格がないと再度立場を明確にしていますが、IBAがオリンピックボクシングの統括団体としての地位を剥奪されているので、2028年の北米オリンピックではどうなるでしょうか?アメリカの動向を見るに、ケリフ選手の出場は禁じられることになりそうです。
IBA Confirms Stance On Imane Khelif Ahead Of Women’s Boxing World Championships
もう一つの問題として、「女子のスポーツ参加機会の制限」の問題があります。
外見が相当に女性化してはいるが男性器を有する者というのは存在し、プロフェッショナルスポーツではない場面での参加は許されても良いという考えもあるでしょう。
しかし、そうした男と更衣室やシャワー室を共有するということが予期された場合、女子はスポーツ活動に参加することを予め諦める、ということも出てくるでしょう。
単なる競技の公平性とは異なる次元で、女子の人権が実質的に制限されてしまう。
当該男性のスポーツ参加の機会は、男性スポーツにおいて開かれている。
更衣室等で姿態を見られることなどによるからかいや嫌がらせは、『男性側の理解を醸成』すれば解消される。問題があれば別室での個別対応をすればいい。女子の側に危険を負担させる方法は間違っている。
ようやく世界が正常な方向に向かっていると感じます。
ただ、「4年後」にどうなるかは、未だ未知数であるとは言えます。
編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2025年2月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。