道はこの先、旧三河広瀬駅に続きますが、都合により旧西中金駅まで引き返し車で向かうことにします。
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駅のすぐ向こうに流れる矢作川。
旧三河広瀬駅に到着しました。西三河一の河川、矢作川を見下ろす場所にあり、川を渡った場所に広瀬町の集落があります。
駅はなくなりましたが豊田市のコミュニティバス「おいでんバス」は今もここから発車します。ちなみに「おいでん」とは三河弁で「おいでよ」という意味です。
駅舎の中はきれいに手入れされていました。週に何回かはここでこの地方の銘菓・五平餅を売る店が営業しているそうです。
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運賃表がありましたが、なぜか三河線・若林駅のものです。
ホーム側に回ってみました。線路わきの紅葉の木からの落葉が線路を梅津していて赤いじゅうたんのようです。
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ホームに登る階段にもわさっと落葉。
この駅から先ほど紹介した旧西中金駅方面に廃線跡の遊歩道が伸びています。ちょっとこちらに足を踏み入れてみます。
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カーブを描く廃線の上を覆うように紅葉の木が伸びています。
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取り残されたキロポスト。
かつてはここをレールバスが走り抜けていました。
わたしも1度だけこのレールの上を鉄道で走り抜けました。
40年前の遠い記憶です。
旧三河線山線廃線跡の旅。最後は旧枝下駅にやってきました。
「枝下」と書いて「しだれ」。難読駅でした。
枝下の名の由来はこのシダレザクラ。猿投グリーンロードの脇に立つこの桜がこの地域のシンボル的存在です。桜の時期に来られなかったのが残念です。
旧枝下駅は先の2駅とは異なり駅舎のない簡素な造りの駅でした。
駅は小さな交通遊園として整備されていて、ミニトロッコも用意されていました。カラフルですが、ちょうど「ペンキ塗りたて」。触るのも気をつけないといけないです。
線路の向こうにはすぐ河川敷があって矢作川が流れています。川のほとりに駅がある。そんなロケーションでした。