黒坂岳央です。

ビジネスで会話をしたり、子供の学校や園の保護者と会話をすると毎回、ずっと一方的に自慢話をし続けて止まらない人がいる。周囲が眉をひそめていても、本人は空気を読まずにお構い無しで白けた時間が流れ始める。

特に年を取って中高年になるとこの傾向が強く、話を止められないで困ってしまう人もいるだろう。そこで筆者がこれまでの経験から個人的に有効だった方法論を取り上げたい。

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タイムキーパー役をする

話し出すとおしゃべりが止まらない人はこちらが何もしないと、延々と話し続ける。そのため、会話の冒頭に「この会話ができる時間と話し合いの内容」を示しておくのだ。

筆者がやっているのは挨拶を会話した後、ビジネスの打ち合わせの場であれば次のように話ししている。

「◯◯さん、本日は限られたお時間ですが、30分間この案件についてお話しできればと思います。」と時間に限りがあることを示しておく。こうすることで「今回は特に長々と話してはいけない!」と相手に自覚してもらう。そして

「今回はまず、Aについて最終結論を出し、次にBについてのご意見、そしてCという流れでお話ができればと思います。重要度の高いAに付いて時間を取りたいと考えます。早速Aの話に移りましょう。」

と、自分がタイムキーパー役をする。

基本的にダラダラ会話をする人は時間の概念が希薄なので、会話の主導権をこっちが握っておくのだ。

そうすることで、話が脱線して自分語りが続いたら「お話ありがとうございます。それではAについての結論が出ました。お時間も限られているということでBの議題に移りましょう」と強制的に相手の自分語りを止めることができるだろう。

要約して話題を変える

上記の会話はビジネスでは使えるがプライベートの会話ではやりにくい。だが、放置すると永遠に終わらない一人語りが続いて困る。そんな時に使えるのが「会話を要約して、話題を変える」である。