タックルはPE8号以上を巻けるリールに、300号のオモリを背負える竿が必要となる。今回はレンタルタックルを使用。船電源だとパワーが不安定になると聞き、高出力のリチウムバッテリーを持参した。

ロッド:レンタルロッド(300号を背負えるもの)
リール:プレイズ4000
道糸:PE8号
仕掛け:胴突き仕掛け(幹糸40号、ハリス35号(12m)、4本針、サニーカゴM、オモリ300号)

直江津沖の「電気ブリ釣り」で11.2kgの極太寒ブリを捕獲成功【新潟・里輝丸】電気ブリのタックル(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)

釣行開始

準備ができたら、枝間が広いので絡まらないように注意しつつ、オモリからゆっくり下ろしていく。

タナは底を狙うことが多いようで、この日も終始オモリが底を叩く程度にした。
基本的にはブリの回遊を待つ釣りだが、コマセで寄せるので序盤はどんどん入れ替えて撒き続ける。

また、フグが湧くことがあり、10分に1回くらいは仕掛けを確認し、ゲソが無くなるほど齧られていたら交換した。

前便があれだけ釣れていたし、すぐに来るだろうと思っていたが、全く気配がない。開始から1時間後にようやく船中で1尾出たが、期待していた爆釣という2文字は完全に頭から消えていた。

11.2kgの寒ブリをキャッチ

これはもう駄目かもしれない……。そう思いながらも置き竿を見つめていると、急に竿先が浮いた。オマツリか? と思ったが、明らかに竿先が暴れている。これは魚だ。

慌てて電動リールの巻き上げをONにすると、300号を背負っても先端しか曲がらなかった竿が海面に突き刺さり、PEラインが軋む音が耳に届く。これはでかい。興奮気味で周りが見えなくなっていた私に、仲間が「竿持ってみたら?」と提案。

ものは試しと、キーパーに掛けたまま持ち上げてみると凄まじい重さ。長竿というのもあるが、それにしても重い。必死に耐えていると、時折強烈に「ガガガッ!」と首を振るような抵抗があり恐怖するが、緩めるとオマツリによるバラシの危険があるので覚悟を決めて巻き続ける。

直江津沖の「電気ブリ釣り」で11.2kgの極太寒ブリを捕獲成功【新潟・里輝丸】かなりの大物が掛かっている様子(提供:TSURINEWSライター・灰野広武)