ナスダック全体でも同様である。

とはいえこのテーマは本質的には個別銘柄のものである。その時価総額ウェイトが大きすぎるから指数のテーマに見えるだけである。DeepseekがNVDAのとって脅威かどうかばかりが分析されたがそこはテーマではない。DeepseekはあくまでもOpenAIの脅威であり、NVDAの脅威はトランプである。

NAAIMは再び一気に悲観化した。

インサイダーの売りはDeepseekショック直前にかなり大規模なものになったが、直近のデータではやや減速した。

テクニカル。指数ベースでは下値での押し目買い意欲が確認された週と言える。機械は再び1日2%以上の指数下げが見られたらしばらく売りに傾くと思われるものの、先週月曜のように2%下げを回避できた場合、ポジションも大して重くないこともあり機械は基本的に買い戻し優勢が続きやすいだろう。

先週に続き、問題はあくまでも個人のポジショニングであり、これは先週を通して更に明瞭に悪化している。例えばニュースにもなったNVDAの巨額の買い玉のコストは明白であり、来週の課題は個人が関税のヘッドラインでぶん投げさせられるかどうか、に尽きると思われる。

前回高値に突破し損ねた高値・兼上ヒゲ陰線の6120は日次レジスタンスとなる。サポートは週足の5775と引続き遠くて頼りにならない。従って前者が近い間は売り場となり得る。週末は何があるのか分からない実感が戻ってきたため、今後も毎週金曜はヘッジ優勢になりやすいかもしれない。ロングの味方になるのはシーズナリティであり、決算を続々と通過することでブラックアウト期間は明け始めている。

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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2025年2月3日の記事を転載させていただきました。