「光」現象との関連性

 によって発生する発光現象、いわゆる「光(Earthquake Lights)」は、世界各地で報告されている。2014年の研究によれば、光は活断層の上にある鉄やマグネシウムを多く含む地盤で発生しやすいことが判明している。そして、サマービル周辺の地質は、まさにその条件に当てはまる。

 光の発生メカニズムについては、いくつかの仮説がある。

■地下の鉱物が変形し、電荷が発生する
 の圧力によって地下の鉱物が歪み、電気が発生。その電荷が地表に到達し、大気中の分子を刺激して光を発する可能性がある。
■により放出されたメタンガスが発火
 の摩擦によって生じた静電気がメタンガスに引火し、青やオレンジ色の炎を生み出す可能性がある。
■ラドンガスの影響
 活断層周辺ではラドンガスが放出されやすく、これが大気中で発光を引き起こしている可能性もある。
 ハウ博士は最近発表した研究論文で、「サマービルの旧鉄道沿いには、時に摩擦が発生しやすい金属の残骸が散乱している。これが光の発生に関係している可能性が高い」と指摘している。

伝説の“謎の発光現象”、その正体は「光」なのか
(画像=Image by Pete Linforth from Pixabay,『TOCANA』より 引用)