交通ルールを学ぶ場として、真っ先に思い浮かぶのは「自動車教習所」かもしれません。しかし子どもの頃、教習所のように「信号機や横断歩道が設置された公園」で遊んだ経験のある人も多いのではないでしょうか。

「交通公園」と呼ばれるこれらの公園は、子どもたちに交通安全の知識を身につけてもらうために設立されたものであり、現在でも多くの幼児・児童に利用されています。

しかし「安全に子どもが交通ルールを学べる場」であるはずの交通公園が、親御さんにとってやや不安な環境になっているケースがあるといいます。一体どういうことなのか、利用者の声を集めました。

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日によっては「無法のサーキット」と化すことも…

日によっては「無法のサーキット」と化すことも…

子どもが交通ルールを学べる「交通公園」が無法地帯に?初心者と危険運転者入り混じり“無法サーキット”に…親はスマホ
(画像=©︎Ligia/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

交通公園には、3歳ほどの幼児から小学校高学年まで、幅広い年齢の子どもたちが訪れています。補助輪の取れていない子や、取れかけの子、さらには大人顔負けのスピードで走る子など、さまざまな層の子どもたちが行き交っているため、危ない場面もあるようです。

4歳の子を連れた女性は、次のように話します。

「怖いですよね、小学生でも速い子は本当にすごいスピードが出ていますし、もしあの勢いでぶつかったら、絶対にただでは済まないですし……。うちの子はまだ小さいので、もう付きっきりでいるしかないですね。

でも、小学生になると親の付き添いはいらなくなるみたいで、日によってはかなり無法地帯というか。何人かで競争して、赤信号や一時停止でもまったく減速せずに突っ込んでくる子たちも珍しくないです。

管理側の方もたまに見回りしてはいますが、基本は管理棟から出てこないので、子どもだけで来ていると止める人がいないんですよね」(30代女性)

このように、「大人の目」が届かないことにより、小学生などから「自転車サーキット」のような使われ方をしているケースもあるようです。