もちろん数釣りがテーマではないので吉田には「もっとデカいのを釣れよ」などと横からゲキを飛ばしていた記者だったが、内心はうらやましくさえ感じていた。

なんで1人だけアタるんだ?釣った者勝ちの世界なんだから、少しはインストラクターらしく解説してくれよ!

吉田康雄

「関口さんのお眼鏡にかなうようなサイズが今のところ出ないので黙ってました(笑)。まあ正直ボクにもよくわかりませんが、あえて言うならハリスが寝ているのがいいのかもしれませんね」

 

確かにドボンならハリスは寝るよね。

吉田康雄

「はい。そこで話を最初に戻します。今日のようなベタナギでは食い渋ることが多い。これは事実ですよね」

 

だね。

吉田康雄

「つまりハリスを寝かせることイコール食い渋った魚に効果があるということではないでしょうか。それにエサも流されませんし」

 

なるほどね。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【真冬の野釣りでやらかした!?:第5回】手前のボサに潜られないように(提供:週刊へらニュース編集部 関口)
吉田康雄

「あとは底の状態とかもあるでしょう。活性があれば多少エサがヘドロに潜り込んでも口先でエサをあおって食べてしまう魚もいるでしょう。しかし食い渋ると、そこまでしてエサを追わない」

 

つまりドボンはヘドロ底に強いって話ね?

吉田康雄

「はい。食いは渋くともエサが底に潜らす出ていれば、たまたま通りかかった魚が食いついてくれるかもしれませんしね」

 

最大38.9cmゲット

そんなことを話しながら釣りを続けていた吉田だったが14時57分、ついにこの日の最大サイズとなる38.9cmをゲット。枚数も7枚とガイドの高西氏や記者を圧倒して竿を納めた。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【真冬の野釣りでやらかした!?:第5回】外通しタックル(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

40cmには少し足りなかったけど、いい魚が出たね。これなら合格だ!

吉田康雄

「いやー、一時はどうなるかと思いました。リベンジ取材までやらせてもらって結果を出せなかったら、また関口さんに叱られるって内心ドキドキしてましたから」