驚異的な映像技術で描かれた恐怖の復讐劇

 ヘップワース監督は、当時としては画期的な特殊効果を駆使し、この「復讐する人形」を描き出した。

 解体された人形は、まるで『ターミネーター2』のT-1000のように、バラバラのパーツをつなぎ合わせて自己修復し、突如として人間サイズに成長する。そして、双子のように分裂し、兄を捕まえて「食事」にしてしまうのだ。

 わずか3分ほどの映像の中で、ストップモーションや遠近法のトリックが駆使され、110年以上前の映画とは思えないほどの斬新な演出が展開される。