衝突確率は低下する可能性も、今後も警戒が必要

 現在、2024 YR4は地球から遠ざかっているが、2028年に最接近し、その後2032年から2074年の間に計7回の接近を繰り返す。NASAによると、2032年の接近時が最も衝突の可能性が高いという。

 この小惑星は、NASAが衝突の危険性を評価する「トリノインパクトハザードスケール(Torino Impact Hazard Scale)」でレベル3に分類されている。このレベルの天体は「10年以内に接近する場合、一般市民や政府機関が注意を払うべき」とされるが、最終的にはリスクが再評価され、ほとんどが「レベル0(衝突の可能性ゼロ)」へと引き下げられることが多い。

 NASAや他の宇宙機関は、小惑星の軌道を変更する技術の開発に取り組んでいる。すでに「DART(ダブル・アステロイド・リダイレクション・テスト)」と呼ばれるミッションで、地球へ向かう小惑星の進路を変える実験が成功しており、今後の脅威にも対処できる可能性がある。

 2024 YR4は恐竜を絶滅させたような巨大隕石とは異なり、文明全体を脅かすレベルではないが、NASAは引き続き観測を続けるとしている。2032年の接近がどのような影響をもたらすのか、今後の研究が注目される。

提供元・TOCANA

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