地下から地上まで切り開かれた石切場の高さを存分に生かした作品、カーヴの壁に彫られているレリーフと自作を共存させた作品。日本からは、X JAPANのYOSHIKIが招聘され、彼がポメリーとコラボレーションして誕生させた特別シャンパーニュが眠るカーヴには、Forever Loveのピアノ演奏が流れ、優しいメロディーがボトルたちを優しく包んでいるかのようだ。

地下の見学コースには、100年以上前に仕込まれたシャンパーニュが眠るカーヴもある©Fred Laures

地下に張り巡らされた通路からなるカーヴを見学できるシャンパーニュメゾンは多々あるが、カーヴをアートスペースとしても利用し、内容の濃い美術館として稼働させているメゾンは「シャンパーニュ・ポメリー」のみ。

館前の広い庭にも、巨大な泡立て器やベンチ、シャンパーニュボトルを使ったオブジェなどが飾られ、カーヴだけでなく屋外でもアートインスタレーションを楽しめる。

館の前庭のアートインスタレーション©Mathilde Giron

アートとのつながりが深い同社ならではの、魅力的な取り組み。シャンパーニュ地方を訪れる際には、ぜひ、シャンパーニュとアートの魅力を同時に体験してほしい。

Champagne Pommery